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肩こりと漢方薬

厚生労働省の国民健康基礎調査(2013年)では肩こりは有訴率で女性の1位、男性の3位となっています。患者さんにお話を詳しく聞くと多くのかたが肩が凝っていると訴えておられます。 さまざまな原因が肩こりを起こします。まず、クモ膜出血、心筋梗塞、胆嚢疾患、呼吸器疾患、リウマチ性多発筋痛症などがないかどうかを診察します。 更に頚椎の異常などによる痛み痺れなどを調べ、ない場合は頚部周りの筋肉の異常と診断します。症状により筋肉を緩めたり、痛みを止めるための注射、内服薬を処方します。ハップ剤を使うこともあります。 漢方薬では首筋の緊張を目標に葛根湯(かっこんとう)、葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)などを処方することが多いです。女性の場合は女性ホルモンのアンバランスから起こることも多く、その場合は更年期症候群や、月経関連障害に頻用される当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などを処方します。 次回は11月15日頃の更新予定です