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春の花粉症2022

 2月はじめからスギ花粉症が始まったようです。花粉症は日本人の30%くらいが持っていて、スギ花粉症に限ると20%くらいといわれています。スギ花粉に対するアレルギー反応のためくしゃみ、鼻水、鼻づまりの鼻炎症状と目のかゆみ、流涙、眼脂の眼症状がおこります。これらは本来は体からスギ花粉を排出するための体の反応です。気象庁によれば四国は今年は例年より飛散量は少ないようですが天気の良い日、風の強い日は対策が必要です。  花粉症に対してはアレルギー反応を抑える薬が有効で花粉の飛び始める前から内服することがが大切です。内服薬はヒスタミン受容体拮抗藥を中心に使われますが、最近は眠気があまり起こらない種類も出てきています。点眼藥、点鼻薬も有効です。スギの花粉エキスを少量ずつ体に入れる減感作療法、鼻粘膜をレーザーで処理する療法もあります。かかりつけ医、専門医に相談してください。マスクは花粉吸入をを1/3から1/6に、眼鏡をかけると目に入る花粉を40%程度減らすといわれています。つば広の帽子をかぶることも効果的です。また花粉を払ってから家に入りましょう。  漢方薬は病態を寒と熱に分類します。花粉症が起こっているとき局所(鼻、目)の代謝があまり上がっていない状態(寒)、上がっている状態(熱)に分けて考えます。寒には麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、甘草乾姜湯(かんぞうかんきょうとう)、熱には葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などをつかいます。本年は2月は寒かったため普段の年より麻黄附子細辛湯の処方が多かった印象です。 参考 厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kafun/index.html