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スギ花粉症と漢方薬

 インフルエンザは今も流行しています。学級閉鎖の小中学校もまだあるようです。手洗いと咽の乾燥予防が大切です。  松山では椿さんも終わりこれから暖かくなってきます。当院にも2月のはじめくらいから天気の良い日は、鼻がむずがゆく、くしゃみが出る人が診察にこられ始めました。スギ花粉症の始まりです。6人に1人が罹っているといわれる国民病です。杉花粉に感作されている人の鼻粘膜に花粉がくっつくとアレルギー反応を起こす病気です。現在はよいアレルギー薬ができて、1日1回か2回内服すると症状をかなり抑えられます。舌下にスギのエキスを含ませてスギの花粉にまけないようにする方法や、鼻粘膜自体をレーザーで焼ききる方法もあります。  漢方薬も効果があります。小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)のように発散させる薬方や苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)などのように水分をさばいてしまうお薬が効果的です。漢方薬でも充分な効果が得られないときは抗アレルギー剤を併用しますが多くの場合少なくてすみます。漢方薬は眠くならないの一番の利点です。 次回3月1日に更新予定です。