投稿

しびれと漢方薬

   私たちは体表やその付近にある感覚を感じる受容器で温冷、触覚、痛覚を感じています。しびれは感覚の障害ですが、感覚の低下というよりもジンジンするピリピリするなどの異常感覚を扱うことが多いです。患者さんによっては運動麻痺をしびれという場合があります。 感覚の伝達経路(感覚の受容器から末梢神経、脊髄、大脳に至る伝導路)のどこかに障害が起きると出現します。脳や脊髄の病気、手足の末梢神経の病気など原因は様々です。 急に出 現した片側の症状、意識障害や麻痺、口周囲と片側の手のしびれなどがあれば、まず血管疾患でないことを確認します。 動脈閉塞、急性動脈解離、脳梗塞、脳出血 で起きる場合があり、その場合は脳神経外科、血管外科に緊急に受診し緊急手術や血栓溶解療法を行う必要があります。 また 脊髓の出血や膿瘍、ギランバレー症候群、重症筋無力症、皮膚筋炎、多発性硬化症 などの病気も頭におく必要があります。多くの場合しびれの他に麻痺、尿や便の異常、認知障害、運動障害があります。全身疾患(糖尿病、甲状腺機能低下、アルコール多飲、ビタミン欠乏、薬剤性)過換気症候群などでも起こります。西洋医学的診察をまず行って原因を調べ、その治療を行います。 漢方治療は緊急性のある場合以外いずれの場合も適用があり、西洋医学的治療と併用できます。当院での治療で多いのは末梢神経障害で神経の圧迫によるものです。次いで糖尿病などによるものです。痺れの初期に来られることは少なく数週間、場合によっては1年以上の方もおられます。症状が長期になった人は局所の循環障害があり、冷えを取る薬、血液の循環を改善する薬をある程度の期間内服することになります。漢方診察で経脈の異常を診断し、胃脾経脈、膀腎経脈を中心に、お血(血液の鬱滞または涸渇)があれば、胆経・大腸経を調整することになります。 具体的な漢方薬としては冷えをとり循環を改善する薬方として、脾胃経を調える 桂枝加苓朮附湯(ケイシカリョウジュツブトウ)、白朮附子湯(ビャクジュツブシトウ)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)、茯苓四逆湯(ブクリョウシギャクトウ) や膀胱腎経に働く 八味丸(ハチミガン)、牛車腎気丸料(ゴシャジンキガンリョウ) などを処方します。お血がある場合は胆経を調節する 四物湯(シモツトウ)、当帰芍薬散料(ト...

春の花粉症2022

 2月はじめからスギ花粉症が始まったようです。花粉症は日本人の30%くらいが持っていて、スギ花粉症に限ると20%くらいといわれています。スギ花粉に対するアレルギー反応のためくしゃみ、鼻水、鼻づまりの鼻炎症状と目のかゆみ、流涙、眼脂の眼症状がおこります。これらは本来は体からスギ花粉を排出するための体の反応です。気象庁によれば四国は今年は例年より飛散量は少ないようですが天気の良い日、風の強い日は対策が必要です。  花粉症に対してはアレルギー反応を抑える薬が有効で花粉の飛び始める前から内服することがが大切です。内服薬はヒスタミン受容体拮抗藥を中心に使われますが、最近は眠気があまり起こらない種類も出てきています。点眼藥、点鼻薬も有効です。スギの花粉エキスを少量ずつ体に入れる減感作療法、鼻粘膜をレーザーで処理する療法もあります。かかりつけ医、専門医に相談してください。マスクは花粉吸入をを1/3から1/6に、眼鏡をかけると目に入る花粉を40%程度減らすといわれています。つば広の帽子をかぶることも効果的です。また花粉を払ってから家に入りましょう。  漢方薬は病態を寒と熱に分類します。花粉症が起こっているとき局所(鼻、目)の代謝があまり上がっていない状態(寒)、上がっている状態(熱)に分けて考えます。寒には麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、甘草乾姜湯(かんぞうかんきょうとう)、熱には葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などをつかいます。本年は2月は寒かったため普段の年より麻黄附子細辛湯の処方が多かった印象です。 参考 厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kafun/index.html

のどの痛みと漢方薬

 朝夕が冷え込むようになってきました。この時期になると、のどの痛みでお困りになるかたも多いと思います。のどの痛みの原因はほとんどが感染症です。そのうちの90%がウイルスによるものでインフルエンザウイルス、新型コロナウイルスを除くと対症療法となります。医療機関に行けない場合でも、様子をみるか総合感冒藥を飲んで数日我慢するとよくなってくることがほとんどです。感染症の残り10%は細菌感染症ですが、細菌のうち A群β溶血連鎖球菌 の感染以外では抗生物質を飲む必要があまりなく、38度を超える発熱、圧痛のある前頚部リンパ節腫脹、扁桃線の腫張や浸出物などが伴わわなければあまり心配しなくてもよいと思います。不安なら医療機関でA群連鎖球菌迅速診断キットなどで調べてもらいましょう。新型コロナウイルスが心配な場合、厚生労働省のホームページに発熱、咳などの症状のある場合の対処方法(※)が出ていますので参考にしてください。  しかしながら咽頭痛にはまれですが、 心筋梗塞 、 大動脈解離 の放散痛の場合がありこの場合は緊急に循環器科にかかる必要があります。痛み以外の、熱や咽頭の発赤などの感染症の諸症があまりないのが特徴です。もう一つ、こもった声・嚥下痛・吸気時の喘鳴などの気道閉塞の症状があれば 重症の咽頭膿瘍、重症の急性喉頭蓋炎 の可能性があり耳鼻科にすぐにかかることが必要です。ほかに咽頭痛を起こすものとして腫瘍や自己免疫疾患があります。経過をみてよくならなければ耳鼻科に受診しましょう。  漢方治療でも急性の咽頭痛は感染症として対応することがほとんどです。胃経(いけい)という消化器に関連する経絡(けいらく)が傷むことが多く、 桔梗湯 (ききょうとう)、 甘草湯 (かんぞうとう)、 桂麻各半湯 (けいまかくはんとう)、などを処方することが多いです。体が弱っていたり冷えが強い場合は 麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)を処方します。長く続く場合は 小柴胡湯加桔梗石膏 (しょうさいこうとうかききょうせっこう)を併用処方することもあります。冬は乾燥のため、痛み(のどの違和感)と咳が出やすく、そのような場合は、心包経(しんぽうけい)三焦経(さんしょうけい)にはたらく 麦門冬湯 (ばくもんどうとう)、 滋陰降火湯 (じいんこうかとう)を単独でまたは兼用します。感染症以外の場合は原因疾患に対す...

浮腫と漢方薬

 本年8月の日本東洋医学会学術総会での発表で、新型コロナウイルス感染症については、急性期に葛根湯エキスと小柴胡湯加桔梗石膏エキスを投与する臨床研究が始まっていること、十味敗毒湯エキスを推奨している先生がおられことが気になりました。インフルエンザでは麻黄湯を代表する発汗剤を用いることが多いですが、新型コロナウイルス感染症には今のところ決まったものはないようです。  台風シーズンとなりました。気圧が低くなると体がむくんでいると感じる方は多いとおもいます。持病が悪化する方おられるようです。気圧が低くなって血管内へ水分が戻る圧が減るのと自律神経のバランスが崩れるからと私は考えています。また、気圧に関係なく浮腫があって治したいと漢方薬を希望する患者さんも多いものです。  浮腫は全身性と局所性に分けられます。全身性浮腫は、心不全、腎不全、肝硬変などの内臓疾患、甲状腺機能低下症などの内分泌の疾患、薬物性などで起こります。血液検査でアルブミン、クレアチニン、肝酵素、ホルモン値を測ると原因がある程度推測できます。局所の浮腫は、閉塞性(深部静脈血栓症、リンパ管浮腫、腫瘍・動脈瘤などによる圧迫、下肢静脈瘤)と、非閉塞性(蜂か織炎など)に分けられます。浮腫の治療は急がず原疾患を治療することが基本になりますが、深部静脈血栓症は肺塞栓をおこすことがあり緊急の治療が必要です。片足の全体やふくらはぎが急に膨れ上がり(多くは赤黒い)、痛みを伴うときは医療機関に受診してください。また突然唇が腫れたり、眼瞼が腫れて病院に駆け込むことがありますが、これは血管性浮腫で、真皮のアレルギー反応により起こります。じんま疹と同じ治療をします。  漢方薬では水毒と考え全身性浮腫局所の浮腫とも 五苓散 (ごれいさん)、 四苓湯 (しれいとう)、 柴苓湯 (さいれいとう)、 防已黄耆湯 (ぼういおうぎとう)などが用いられます。下半身中心の場合は 八味丸 (はちみがん)、 牛車腎気丸 (ごしゃじんきいがん)、 竜胆瀉肝湯 (りゅうたんしゃかんとう)なども用います。これらを用いるときは頻尿、残尿感などの膀胱症状がある場合が多いです。下肢静脈瘤には 桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん)などを使います。慢性の浮腫の治療はある程度の時間をかける必要があります。 次回は12月に更新予定です。   参考文献 診断と治療について...

ウイルス感染症の後遺症

 新型コロナウイルス感染症の後遺症が問題になっています。発熱・呼吸困難などの急性期の症状が取れた後で、咳、倦怠感、味覚嗅覚障害などの症状が残り苦しむことをいいます、感染の症状が重症でない方でも後遺症に悩んでいる人がいます。  漢方の病気のとらえ方の一つに傷寒論(しょうかんろん:*1)の6病位の考え方があります。傷寒(しょうかん:熱性の重症伝染病の事、チフスなど)は6の段階(ステージ)で変化してゆくと書かれています。太陽病(たいようびょう)→陽明病(ようめいびょう)→少陽病(しょうようびょう)→太陰病(たいいんびょう)→少陰病(しょういんびょう)→厥陰病(けっちんびょう)(*2)の順です。最初の3段階は発熱・頭痛・便秘などがあるいわゆる急性期、あとの3段階は腹部膨満・腹痛・下痢・倦怠感・冷えなどのある状態で多くの場合は亜急性期、慢性期です。適当な薬、養生を行うと治癒力が病邪に勝り治ってゆくのです。  当院ではまだコロナの後遺症の患者さんは診ていませんが、ウイルス感染の後で、食欲不振、倦怠感が続いたり、咳が残ったりするということで受診されることも多いです。そのような場合は感染症が完全に治っていない場合と、感染の状態はほぼ治ったががアレルギー、胃腸病、心臓疾患などの持病が悪化した場合、体力が完全には回復していない場合に分けられます。  風邪が治っていない場合は病気がどのステージにあるかを診断し、太陽病なら 柴葛解肌湯 (さいかつげきとう)類、陽明病なら 白虎湯 (びゃっことう)、 麻杏甘石湯 (まきょうかんせきとう)、 承気湯 (じょうきとう)類など、少陽病なら 柴胡桂枝湯 (さいこうけしとう)、 柴胡桂枝乾姜湯 (さいこけいしかんきょうとう)、 竹じょ温胆湯 (ちくじょうんたんとう)など、太陰病なら 桂枝加芍薬湯 (けいしかしゃくやくとう)類、少陰病なら 真武湯 (しんぶとう)、 四逆湯 (しぎゃくとう)など、厥陰病なら 補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)、 十全大補湯 (じゅうぜんだいほとう)などを処方します。持病が悪化した場合は持病を改善する薬を、体力の回復ができていない場合は太陰病、少陰病、厥陰病期の処方を中心に疲労感を取る薬を処方します。 次回は9月半ばに更新予定です。 備考 *1:3世紀はじめに中国で編纂されたと考えられている医学書 *2:太陽病、少陽病、陽明...

嘔吐と漢方薬

5月15日に四国は梅雨入りしました。例年より20日も早く今年は季節が早く動くようです。当院でも4月ごろから、風邪薬として かっ香正気散 (かっこうしょうきさん)を処方することが多くなりました。一か月くらい処方の時期が早いようです。かっ香正気散は平胃散(へいいさん)という胃薬をもとにして作られた処方で、例年梅雨時から夏場にかけてこの処方が多くなります。このように季節が予定より早く来る状況は、体が季節についていけず病気が起こりやすくなります。 また、これから夏場にかけて冷蔵庫のものや、冷房で胃腸を冷やしておなかをこわしてしまうことが多くなります。食事と室温には十分注意してください。おなかの症状として嘔吐をともなうことがありますが、結構つらいものです。 嘔吐は延髄の嘔吐中枢に刺激が伝わりその反応で起こります。刺激のルートは①(副交感神経を通して)胃腸・心臓などから②耳の前庭系から③腦‣髄膜の刺激から④延髄の化学物質の受容体の刺激から の4つです。 嘔吐というと直感的に胃腸の疾患と考えてしまいがちですが。 急性心筋梗塞 などの心臓病、良性発作性頭位めまい症(BPPV)、脳腫瘍・髄膜炎・緑内障など、薬物(アルコールが有名)、糖尿病性ケトアシドーシス、姙娠、 卵巣念転 、 精巣捻転 。などによっても起こり、中には命に係わる病気の可能性があります。胃腸疾患でも 絞扼性イレウス 、 急性虫垂炎 、急性膵炎のようにすぐに手当てが必要な病気もありますので、下痢を伴う典型的な胃腸炎以外は原因疾患を調べるようにしましょう。 嘔吐の治療としては原因疾患を治療することが基本でが、嘔吐が続けば日常生活が営えません。嘔吐を止める治療が合わせ行われます。治療薬としては抗がん剤による嘔吐は別にすると、メトクロプラミド(内服、注射液)、ドンペリドン(内服、座薬)などのドパミン受容体拮抗薬をもちいて消化管の動きを改善します。 漢方薬も嘔吐に処方されています。生姜(しょうきょう)乾姜(かんきょう)が入った処方がもちいられることがほとんどです。生姜は「 嘔家の聖藥 」といわれ半夏とあわせて嘔吐に用いられてきました。胃炎・胃腸炎に 二陳湯 (にちんとう)、 生姜瀉心湯 (しょうきょうしゃしんとう)、姙娠悪阻に 小半夏加茯苓湯 (しょうはんげかぶくりょうとう)、 乾姜人參半夏丸 (かんきょうにんじんはんげがん)な...

不眠と漢方薬

 春眠暁を覚えず。春は何となく体が重くつい朝寝をしてしまう方も多いと思います。しかしながら年度替わりの忙しさで体調や生活リズムを崩したりして、よい睡眠を取れない人が多くおられます。  睡眠障害には眠りに入りにくい場合(入眠障害)、途中で起きてしまってそれから眠れない場合(中途覚醒)、朝早く起きてしまう場合(早朝覚醒)、ぐっすり眠った満足感が得られない(熟眠障害)があります。原因としてストレス、高血圧。糖尿病などのからだの病気、うつ病などの心の病気、薬物や刺激物、生活リズムの乱れ,環境があり、それぞれの原因に対する対処が必要です。原因や生活習慣の調整で改善せず、日中のねむけや集中力が起きる場合は薬物を用いることがあります。  西洋薬の場合ベンゾジアゼピン受容体作動薬で催眠を誘ったり、メラトニン受容体作動薬で睡眠リズムを整えたり、オレキシン受容体拮抗薬で覚醒をコントロールしたりします。うつ病や精神疾患の場合は抗うつ剤、抗精神病薬を用います。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は依存を起こさないように短期間の使用にとどめることが大切です  漢方薬の場合、依存性の心配はありません。入眠しにくい場合は興奮をおさえる黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)抑肝散(ヨクカンサン)など、中途覚醒には安心させる目的で柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)など、朝早く起きるときは血のめぐりを調節するために、加味帰脾湯(カミキヒトウ)、帰脾湯(キヒトウ)などを使います。いずれの場合にも睡眠障害が続く場合は酸棗仁湯(サンソウニントウ)を併用します。 次回は6月に更新予定です。 参考資料(厚生労働省 e-ヘルスネット 不眠症 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html)

月経痛と漢方薬

 痛みは生活の質を下げます。仕事に集中できなかったり、気分が晴れやかになれなくなります。しかも痛みは他人には十分わかってもらえないことも多いです。若い女性の場合、 月経痛を訴える人は詳しく聞くとたくさんおられます。漢方には気、血、水が体を巡っていて、それが滞ったり、巡りが少なかったりすると病気になるとの考え方があります。月経に伴う症状は血のめぐりの異常となります。月経痛を治す処方の代表的な薬として当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、温経湯(ウンケイトウ)加味逍遥散(カミショウヨウサン)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)などがあります。いずれも血のめぐりを調節する薬です。これらの漢方薬を月経の予定3日から1週間前から月経が終わるまでの間内服します。痛みの漢方薬はある程度即効性があります。ずっと飲むことができるるのであれば毎日内服することをお勧めします。半年から一年くらい続けると月経痛が減ってきて漢方薬を減量したり、やめることができたりします。また月経時には安中散(アンチュウサン)を併用することが多いです。安中散は胃炎に用いる代表的な漢方薬の一つですが延胡索(エンゴサク)という生薬がふくまれていて鎮痛作用があるので腹痛全般に使うことができます。月経痛の特に併用すると効果が期待できます。次回は3月末に更新します。

ストレスと漢方薬

 ストレスで健康をそこなっているひとが増えています。特にコロナが徐々に広まっている今、食べて飲んでの憂さ晴らしも控えなければいけなくなりました。また仕事のデジタル化などで仕事のやり方が変わり、結構なストレスになっている場合もあるようです。当クリニックを訪れる方で30%くらいは何らかの手当が必要なストレスを抱えています。  漢方薬治療を行っていますとこの処方で効果があるはずだと思うのに効果がないことがあります。多くの場合は風邪をひいている(ウイルス感染が続いている)か、ストレスのために薬に体が反応しないときです。風邪の場合はまずその治療を行ってから、その人の困っている症状を治療する漢方薬を処方します。ストレスが影響しをている場合は、ストレスを調節する漢方薬を単独でゆくか、最も困っている症状を改善する漢方薬とストレスの薬を兼用します。  ストレスの原因でもっとも多いのは親の病気・介護の問題、次いで家庭内の問題(子供や配偶者の病気、子供の不登校など)、あと仕事の人間関係、自分の健康の問題・お金の問題とつづくようです。これらのストレスは初めは自覚しにくく、しかも慢性化しやすいものです。心療内科・精神科を受診して抗精神病薬・抗うつ剤を飲んでいる方も多いです。  漢方診断的には心包経・三焦経、肝経・胆経という漢方でいう流れ(経脈)が乱れています。肝経・胆経の乱れのある人はイライラしていることが多く、漢方薬では 柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう)、 加味逍遥散 (かみしょうようさん)、こじれてしまっているときは 四逆散 (しぎゃくさん)などを処方します。心包経・三焦経が乱れている場合は、ある程度時間が経っていることが多く、 加味帰脾湯 (かみきひとう)、 帰脾湯 (きひとう)、 抑肝散 (よくかんさん)などを処方します。薬の効果が出てくれば徐々に減薬し、廃薬します。ストレスの影響が取れれば残っている症状は素直に治療に反応することが多いようです。 次回は令和3年1月末に更新予定です

気管支喘息と漢方薬

 秋分が過ぎ10月8日は寒露。朝夕が肌寒くなりました。65歳以上のかたのインフルエンザの予防接種も10月1日から始まります。そろそろ風邪がはやり始める時期です。特に今年は新型コロナウイルス感染症にも注意が必要です。この時期にアレルギー体質の人が風邪をひくと咳が止まらなくなったり、喘息もちの人は喘息が悪化しがちになります。  気管支喘息の治療はガイドラインに従って治療します。基本は炎症を抑えるために吸入ステロイドを用います。さらに気管支を開くテオフィリン製剤、アレルギー反応を抑えるロイコトリエン受容体拮抗薬など、さらに重症の場合は交感神経作動薬入りステロイド吸入、経口ステロイドなどを併用します。  漢方薬で治療する喘息は軽症のものが主となります。その場合でも多くの場合は吸入ステロイドを併用します。実際の治療は患者さんを症状や漢方的診察で肝‣心(心包)・脾・肺‣腎の五つのグループ(五蔵)に分類します。漢方薬処方としては、腎の働きを調整する 五虎湯 (ごことう)、 神秘湯 (しんぴとう) 苓甘姜味辛夏仁湯 (りょうかんきょうみしんげにんとう)など、脾の働きを調整する 麻杏甘石湯 (まきょうかんせきとう)喘四君子湯(ぜんしくんしとう)など、心(心包)の働きを調整する 小青竜湯 しょうせいりゅうとう) 柴朴湯 (さいぼくとう)を用います。 漢方薬は一見対症療法に見えますが経脈(けいみゃく)というネットワークを通じて五臓の働きを調整し、全身状態を改善するため病気を起こりにくくします 。     次回は11月末に更新します

頭痛と漢方薬

 頭痛は頭の中(腦脊髄)や外(顔面、頭頚部筋肉皮膚)に加えられた刺激が大脳皮質に伝えられて起こります。外傷がないかどうかを先ず調べ、なければ1次性頭痛(原因不明)、2次性頭痛(頭蓋内、顔面、全身の病気など原因がはっきりしているものによる)に分けて治療します。  1次性頭痛は、片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛に分けられます。漢方薬はそのうち、片頭痛、緊張性頭痛に効果があります。片頭痛は多くは片側に起こり、痛みは拍動性でアルコール、チョコレート、赤ワインなどが誘引となることがあります。吐き気や光がまぶしかったり、ギザギザの光を感じる前駆症があったりします。神経伝達物質のセロトニンが関係しているので、セロトニン受容体作用薬のスマトリプタンを内服するのが標準です。鎮痛剤も兼用します。漢方薬では呉茱萸湯(ごしゅゆとう)を使います、吐き気には二陳湯(にちんとう)小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)、むくみあれば五苓散(ごれいさん)を併用します。  緊張型頭痛は頭両側の圧迫、締め付けられる感じの頭痛でストレスが基本にあることがほとんどです。鎮痛剤(ジクロフェナックNa,アセトアミノフェンなど)を使います。スマトリプタンを併用することもあります。漢方薬では葛根湯(かっこんとう)葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)を使います。ストレスの関与が多ければ抑肝散(よくかんさん)、女性で更年期症状があれば桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)なども併用します。 群発頭痛は片側で眼の周囲こめかみのあたりを中心に激しく爆発的な痛みを生じます。たばこ、アルコールなどが引き金になることがあります。酸素吸入やスマトリプタンで治療します。漢方薬では急性期には呉茱萸湯、五苓散を、慢性期には清上けん痛湯(せいじょうけんつうとう)などを使いますが、漢方薬のみでは十分な効果が得られず、スマトリプタン、鎮痛剤を併用することがほとんどです。 2次性頭痛はそれぞれの原因に対する治療を行います。  頻度は少ないですが脳血管疾患、脳内感染症、脳腫瘍、緑内障、側頭動脈炎の症状として頭痛が出ることがあります。これらの疾患はすぐに治療する必要があります。頭痛で今までと違う痛みや強さのときは自己判断せず、医療機関にかかることが大切です。 (頭痛の原因分類については問題解決型救急初...

動悸と漢方薬

緊張したり、不安になったりで動悸を感じることがあります。新型コロナウイルスが広まってから動悸を訴える人が増えています。心理的な要因だけでなく、様々な病気により動悸は起こります。 動悸は一過性のものと持続性のものに分けます。持続性のものは多くの場合、心房粗動、心房細動、発作性上室性不整脈によるもので、循環器科でその他の原因も含めてしっかり診断治療する必要があります。一過性ものは、心臓、肺、消化管、血液、内分泌などの基礎疾患によるもの、薬物、アレルギー、感染症によるもの、精神心理的なものがあります。夏の暑い時期は脱水によるにも注意します。それぞれの基礎疾患を治療することが大切です。  漢方では衝逆(エネルギーの流れが上方につきあがってくるの)を抑える桂枝(シナモン)の入った処方を用います。私が多く使うのは桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)です。他にも柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)などを症状と体質をみて処方します。体が弱っているときは朝鮮人参や地黄・麦門冬のはいった炙甘草湯(しゃかんぞうとう)も使います。漢方薬は一見、対症療法に見えますが経脈(けいみゃく)という体のネットワークを通して働きますので、原因療法にもなります。中等度以上の基礎疾患は西洋薬と併用することが必要です。 (動悸の原因については問題解決型救急初期診療第2版 田中和豊著を参考にしました) 次回は8月17日頃の更新予定です

新型コロナウイルスについて(厚労省の情報、漢方治療の私見)

新型コロナウイルス感染症がとまりません。 厚生労働省ホームページに詳しい情報があります。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html これまでの厚労省の情報をまとめますと ●普段の生活で注意することとして  ①正しい手洗い(とくに帰宅後、食事の前)②毎日の健康管理(十分な睡眠、バランスのよい即時)③適度の換気 ④咳エチケット(ハンカチ、マスク) 手作りマスクの作り方ものっています ●集団感染を避けるために 3 密(①換気の悪い密閉空間、②多数が集まる密集場所、③間近で会話や発生をする密接場面)を避けることを勧めています 発熱などの風邪症状が見られるときは学校や会社を休み外出を控える 発熱などの風邪症呪が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく ●以下のいずれかに該当する方合は帰国者・接触者相談センターに相談します 風邪の症状や 37 , 5 度以上の発熱が 4 日以上続く時 強いだるさや息苦しさがあるとき 高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患の基礎疾患のある方民亦抑制剤や抗がん剤を用いている方は 2 日以上の症状が続く場合 漢方薬の治験は徐々に出ていますがまだ特効薬の情報はありません。 インフルエンザの場合は初期には麻黄が入った麻黄湯(まおうとう)、桂麻各半湯(けいまかくはんとう)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)など、こじれた場合柴胡の入った小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)など、大黄の入った調胃承気湯(ちょういじょうきとう)など、咳が続く場合、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、柴朴湯(さいぼくとう)などを使うことが多いですが、新型コロナウイルスに対しては別の対応が必要かと思います。現在検討中です。初期から柴胡の入った、柴胡桂枝湯、小柴胡湯などや、麻黄と石膏の入った、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、柴葛解肌湯(さいかつげきとう)などを用いる機会が多いかと推測します。 次回は5月10日く...

花粉症の薬(虚実をふまえて)

  スギ花粉症はスギの花粉に暴露し続けている間に鼻の粘膜の中にあるアレルギーの細胞である肥満細胞にスギの抗体が結合し反応を起こして起こります。  肥満細胞から放出されたヒスタミンは、くしゃみ、鼻水や涙の分泌の増加、鼻づまり、眼の違和感かゆみなどを起こし、全身症状として口の渇き、喉の違和感皮膚のかゆみなどを起こします。  症状に対して、内服薬、点眼点鼻薬、鼻粘膜への手術療法、根治療法としてスギ花粉の除去と回避、減感作療法(舌下免疫療法など)が行われます。漢方薬も有効です。  漢方の考え方に 虚実 という考え方があります、感冒やスギ花粉症などのように局所が中心で発症が急激な病気の場合は、炎症が激しく症状も強い場合を 実 (じつ)、炎症はマイルドで症状も強くはないがさっぱりしない感じを 虚 (きょ)ととらえます。専門的には「実」は気血の流れが欝滞している状態、「虚」は足りない状態です。虚となるか実になるかは、花粉の量、体質、そのときの体調できまり、一定の傾向はありますが、反応はさまざまです。実の場合は欝滞を解消する薬(瀉の治療法の薬),虚の場合は補ってバランスをとる薬(補の治療薬)を用います。具体的には実を治す薬(瀉の薬)として 葛根湯加川きゅう辛夷 (かっこんとうかせんきゅうしんい)、 小青竜湯 (しょうせいりゅうとう)、虚を治す薬(補の薬)として 麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)が用いられることが多いと思います。この3つの処方には麻黄(まおう)という生薬がはいっているため、これらの薬が胃に応える場合があります。その際は虚に使う薬ですが、 苓甘姜味辛夏仁湯 (りょうかんきょうみしんげにんとう)、 甘草乾姜湯 (かんぞうかんきょうとう)が用いられます。             次回は3月30日更新の予定です。

インフルエンザと漢方薬

 インフルエンザの流行期になりました。インフルエンザは喉の痛み、鼻水、などの風邪症状にくわえて、高熱、関節痛、食欲不振、倦怠感などの全身症状を伴います。  診断のために鼻やのどの粘液をとって調べる検査が行われます。検査や症状でインフルエンザと診断され、発症後48時間以内の場合、抗ウイルス剤を服用したり、吸入したり、点滴すると効果があります。基本として水分を十分に補給し安静にして休養をとりましょう。  漢方薬も効果があります。麻黄湯(まおうとう)竹じょ温胆湯(ちくじょうんたんとう)に保険診療の適応があります。感冒薬として用いられる香蘇散(こうそさん)、銀翹散(ぎんぎょうさん)、柴葛解肌湯(さいかつげきとう)なども用いられます。体力の落ちている場合は、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)真武湯(しんぶとう)などが使われることもあります。  インフルエンザの予防方法として①流行前のワクチン接種 ②外出後の手洗い等  ③適度な湿度(50-60%) ④十分な休養とバランスの取れた栄養摂取 ⑤人込みや繁華街への外出を控える。が厚労省のホームページで勧められています。 咳エチケットとしてマスク、日ごろの生活として禁煙、口腔内をきれいに保つことも大切です。       次回は12月15日ごろの更新予定です

肩こりと漢方薬

厚生労働省の国民健康基礎調査(2013年)では肩こりは有訴率で女性の1位、男性の3位となっています。患者さんにお話を詳しく聞くと多くのかたが肩が凝っていると訴えておられます。 さまざまな原因が肩こりを起こします。まず、クモ膜出血、心筋梗塞、胆嚢疾患、呼吸器疾患、リウマチ性多発筋痛症などがないかどうかを診察します。 更に頚椎の異常などによる痛み痺れなどを調べ、ない場合は頚部周りの筋肉の異常と診断します。症状により筋肉を緩めたり、痛みを止めるための注射、内服薬を処方します。ハップ剤を使うこともあります。 漢方薬では首筋の緊張を目標に葛根湯(かっこんとう)、葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)などを処方することが多いです。女性の場合は女性ホルモンのアンバランスから起こることも多く、その場合は更年期症候群や、月経関連障害に頻用される当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などを処方します。 次回は11月15日頃の更新予定です

腹痛と漢方薬

 腹痛は家庭にある置き薬の胃薬や整腸剤などで軽快するものから、緊急手術が必要なものまであります。自分で判断することが難しい場合もあります。嘔吐、下痢、熱発をともなったり、痛みが激しいものは医療機関を受診して診察をしてもらいましょう。  腹痛は女性ならまず妊娠、婦人科疾患を考えます。それが当てはまらない場合や男性では、イレウス、急性虫垂炎、消化管尖孔、腹部動脉破裂炎などの緊急の外科手術が必要なもの、心筋梗塞、糖尿病性ケトアシドーシスなど生死に関わるもの、腎結石、胆石痛、嘔吐や下痢が激しく処置が必要な疾患でないかを診断します。  軽症の吐き下し(感染性胃腸炎)や、緊急性のない内科的腹痛は漢方薬治療の適応となります。  臍(へそ)から上の腹痛には安中散(あんちゅうさん)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、四逆散(しぎゃくさん)など, 臍から下の腹痛には、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)、大建中湯(だいけんちゅうとう)など、 痙攣性の痛みには芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などを処方します。  婦人科の痛みには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など を処方します。           次回の更新は10月15日を予定しています

下痢と漢方薬

  立秋も過ぎて秋の気配を感じ始めるころは、夏の暑さで体調の不良を訴え始める時期でもあります。この頃から診療所には下痢を訴える人が増えてきます。秋は漢方の五行説で言うと肺、大腸の働きを上げる季節なのですが、体力が衰えていると逆に肺、大腸の症状が出てくることがあるのです。  下痢症は西洋医学的には24時間に200g以上の頻回の軟便あるいは水様便を出している状態です。90%くらいはウイルス、細菌の感染症で起こります。残り10%くらいは炎症性腸疾患、過敏性腸症候群などの器質的、機能的疾患です。  下痢には漢方薬が効果的です。おなかに熱を持っている場合、黄ごん湯(おうごんとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などを、冷えている場合に真武湯(しんぶとう)、人参湯(にんじんとう)などを処方します。その他、非感染性の下痢に、白頭翁湯(はくとうおうとう)、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)などを処方します。おなかに熱を持っている場合は数日で軽快する場合がありますが、多くの場合数週間から数ヶ月以上内服することが多いようです。 次回9月15日ころの更新予定です。

夏ばてと漢方薬

 立春、立夏、立秋、立冬の前18日間の期間を土用と呼びます。体感的には季節の真ん中という感じですが日照時間から見ると、気節の変わり目で体調が崩れやすい時期です。養生としては胃腸の働きを調節して次の季節に備える時期です。今年の夏の土用は7月20日から8月7日までです。夏の土用の時期は暑さで体調が落ちやすく、夏ばて予防、元気回復のために、ビタミンA群やB群の多い鰻を食べる習慣が江戸時代から行われています。  高温多湿の夏は、汗のかきすぎで脱水になりやすく、クーラーで室温とが気温の差が大きくなり、自律神経のバランスが崩れます。更に冷たいものをとりすぎてで胃腸が冷えます。これらはいずれも疲労感・食欲不振を引き起こし夏ばての原因となります。  夏ばてにはまず補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を処方します。胃腸を補い気持ちを引き上げる効果があります。即効性があります。長く暑さが続くと清暑益気湯(せいしょえっきとう)の適応が多くなります。この処方も胃腸の働きを調節し元気を回復する作用があります。次回は8月16日ごろに更新予定です。

胸痛と漢方薬

 一般外来の3%弱のかたが胸が痛いと訴えられます。怪我が原因出なければ、まず心臓や大血管からの痛みがどうかを診断します。次に肺、上部消化器(食道、胃、十二指腸、胆嚢、膵臓など)、筋骨格神経系疾患、乳房の疾患かどうかを診断し、そうでなければうつ病などを考えます。激しい痛みや全身状態が悪い場合は、まずかかりつけ医か救急病院で見てもらいましょう。心電図、胸のエックス線写真、採血、血管造影、CTなどの検査をします。  これらの病気のうちで胃炎、逆流性食道炎、肋間神経痛などの痛みで胃酸の分泌を抑える薬や鎮痛剤で症状が取りきれない場合に漢方薬が良い適用になります。胃炎、逆流性食道炎の場合、茯苓飲(ぶくりょういん)、安中散(あんちゅうさん)、四逆散(しぎゃくさん)、平胃散(へいいさん)などが、肋間神経痛には桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、当帰湯(とうきとう)などを処方します。 次回は7月15日更新予定です。